いよいよ2018年6月にロシアワールドカップが開催されます!
この大会ではどんな選手が、どんなプレーを、どんな活躍を、そしてどんなゴールを見せてくれるのでしょうか?
そこで今回はいち早くロシアワールドカップの得点王を予想してみます。
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ロシアワールドカップで得点王になるためには何が必要?
過去のワールドカップの得点王のゴール数を見てみると、おおよそ6~8得点で獲得できるようです。
開催場所(年) | 得点王選手名(国) | 得点 |
ブラジル(2014) | ハメス・ロドリゲス(コロンビア) | 6点 |
南アフリカ(2010) | ディエゴ・フォルラン(アルゼンチン) トーマス・ミュラー(ドイツ) ウェズレイ・スナイデル(オランダ) ダビド・ビジャ(スペイン) |
5点 |
ドイツ(2006) | ミロスラフ・クローゼ(ドイツ) | 6点 |
日本・韓国(2002) | ロナウド(ブラジル) | 8点 |
フランス(1998) | ダボール・シュケル(クロアチア) | 6点 |
それではその6点を獲るために、ワールドカップの得点王になるために必要なものは何でしょうか?
破壊的なシュート力?卓越したゴールテクニック?爆発的な突破力?それももちろん必要です。
ですが、ワールドカップの得点王に必要なのはその前提となる試合数です。
ワールドカップではグループリーグ敗退ですと3試合しか出場できません。
逆に決勝まで進むと7試合も出来ます。この4試合の違いは大きいですね。
過去のワールドカップ得点王は、決勝に進出した国、または少なくとも準決勝に進出していた国の中から出ているという傾向があります。
もう一つ見落としてはいけないのが、ハットトリックという得点の大量生産。
相手が少し力が落ちるような国(残念ながらそれはアジアの国々とか、アフリカ大陸のいくつかの国とか)との試合でハットトリックを達成したら一気に得点王のチャンスが拡がります。
そんなワールドカップの得点王に必要な要素を踏まえながら、この条件を突破できるストライカー10人を、独断と偏見で選んで、ロシアワールドカップで得点王が狙えるランキングとして並べてみました。
1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)

先のクラブワールドカップの決勝ゴールをあげたことでも記憶に新しいクリスティアーノ・ロナウド。
通称「クリロナ」。所属するクラブ、レアル・マドリーでも、恐ろしいペースで得点を生産しているまさに現代のスペシャルゴールマシーンと言えます。
どんなレベルのどんな試合でも安定的にゴールを生み出すクリロナ。
バロンドール5度受賞の彼が唯一獲得していないのがワールドカップでの優勝と得点王です。
おそらくワールドカップ最後となるこのロシア大会ではクリロナの集大成を見せてくれるのではないでしょうか?
気がかりが一つあるとすれば、過去ポルトガル代表としてはあまりフィットせず、得点が伸び悩んでいることでしょうか。
2位:リオネル・メッシ(アルゼンチン)

クリスティアーノ・ロナウドと並んで現代サッカーの2大巨頭の一人です。
所属するクラブ、バルセロナでも安定的に驚異的なペースで得点を生み出しています。
現在もリーガ・エスパニョーラの得点王レースで単独トップ。
少し出遅れているクリスティアーノ・ロナウドとはなんと10点差も引き離していました。
またしばらく「アルゼンチン代表ではメッシは輝かない」と言われていましたが、ロシアワールドカップ出場を懸けた南米予選の最終戦では土壇場のハットトリックを達成。
まさにアルゼンチンの救世主になりました。
クリロナ同様に、所属クラブで多くの栄冠を手にしたメッシが手にしていない称号。
それがワールドカップの優勝でありワールドカップの得点王です。
今回そのチャンスが最も大きくなっているのは本人が一番感じていると思います。
3位:ハリー・ケイン(イングランド)

世界で最もハイレベルだと言われるイングランドプレミアリーグの2年連続の得点王であり、今年もまた得点王レースでトップに立ち、驚異の3年連続の得点王を狙うハリー・ケイン。
その所属クラブは、名門とはいえ決して最高級の強豪クラブとはいえないトットナム・ホットスパー。
そんな所属クラブでのこの戦績は、対戦する全てのクラブの監督に「彼こそ理想のFW。彼が味方と敵とでは天と地との差だ」と言わしめるほどの存在です。
まさに今、トットナムのスターから、イングランドのエースへ。ロシアワールドカップで最も注目のFWであることは間違いありません。
4位:ネイマール(ブラジル)

どの大会でもブラジル代表は優勝候補です。いつもブラジルが一番試合数がも多いというのも事実。
そのブラジルの今や絶対的なエースになっているのがネイマールです。
今年のシーズン前にバルセロナからパリ・サンジェルマンに電撃移籍したのは記憶にまだ残っていますが、そのパリ・サンジェルマンでも、環境の変化などどこ吹く風で同僚のカバーニとともにゴールを生み出しています。
前回のブラジルワールドカップでは、開催地で母国優勝という悲願の前に負傷退場して夢を絶たれたネイマール。
その4年後に迎えたこのロシアワールドカップに臨む彼の意気込みはおそらく誰も想像できないくらい大きいものだと思います。
母国ブラジル代表の優勝のためにゴールを量産すれば、一気に得点王に昇りつめることになります。
5位:ロメル・ルカク(ベルギー)

ベルギー代表であり、イングランドはプレミアリーグの強豪、マンチェスター・ユナイテッドのエース。
そのルカクの体格を見ればどの屈強なDFも怖れを為すほどの身体を駆使した強烈なプレーが売り物です。
あの名監督、ジョゼ・モウリーニョに請われて、今年17-18シーズン前にエヴァートンからマンチェスター・ユナイテッドに移籍してきました。
ドログバ2世とも言われるこのルカク、もちろんそのずば抜けた身体能力で打点の高いヘディングや、相手DFを引きずりながら突破するドリブルなどが売りですが、意外にもボールタッチは柔らかく、冷静なシュートも平気で撃ち込みます。
今大会では下馬評の高いベルギーで、うまく勝ち上がり、準決勝ぐらいまで進出すればルカクが得点王という可能性も充分にあると思います。
6位:ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド)

ポーランドが生んだ万能ストライカーがレヴァンドフスキ。
ドルトムントで頭角を現し、当然?のように、その後はドイツが誇る超名門のバイエルン・ミュンヘンに移籍。
多くの騒ぎやプレッシャーの中にもかかわらず、平然とゴールをラッシュするレヴァンドフスキは本物のストライカーです。
多様なるフィニッシュワークは相変わらずで、その様はマシーンのよう。
レヴァンドフスキの能力を疑う人は誰もいませんが、ロシアワールドカップで彼が得点王に輝けるかどうか?は、ひとえにその試合数にかかってくると思います。
レヴァンドフスキのもう一つの得意技が、いわゆる「固め撃ち」であるハットトリック。
ポーランドはグループリーグが比較的与しやすい、セネガルや日本が相手。
日本人サポーターとしてはそれこそ見たくない光景ですが、レヴァンドフスキが日本戦でその得意技を発揮すれば得点王も夢ではないでしょう。
7位:ガブリエル・ジェズス(ブラジル)

まだ世界のサッカーフリーク全てにその名前が知れ渡っているとは言えないのがこのジェズス。
ブラジル代表の若き秘密兵器という感があります。ネイマールの陰に隠れてひっそりと得点を重ね(苦笑)、現在ブラジルA代表12試合で9得点の荒稼ぎです。
弱冠二十歳なのですが、その技術、体力、能力は既に完成されていて、ブラジル代表の同僚であるダニエウ・アウベスをして「すでに偉大な選手。彼はNEWロナウドだ」と言わしめています。
彼が得点王に輝けばおそらくブラジルの優勝という結果になっているでしょう。とにかく才能の宝庫であるブラジル代表。
誰が得点王になってもまったく不思議ではありませんね。
8位:アルバロ・モラタ(スペイン)

弱冠25歳にして、アトレチコ・マドリー ⇒ ヘタフェ ⇒ レアル・マドリー ⇒ユベントス ⇒ (レアル・マドリー) ⇒ チェルシー という、世界の名門クラブを渡り歩いてゴールを叩き出してきたスペイン人。
今大会のロシアワールドカップでは決してスペイン代表は下馬評が高くありません。
ですが、スペイン代表が弱小国になったわけでも何でもありません。
少なくともユーロ⇒ワールドカップ⇒ユーロの3連覇という離れ業を成し遂げた強豪であることは事実。
そんなスペイン代表が、もし今大会で躍進するとしたら、このアルバロ・モラタがゴールを量産していることでしょう。
9位:ハメス・ロドリゲス(コロンビア)

ご存知、前回大会であるブラジルワールドカップの得点王です。
ワールドカップ史上で2大会連続の得点王になった選手はまだいません。
ハメス・ロドリゲスだけが、史上初の2大会連続のワールドカップ得点王になれる資格を持っていることになります。
前回大会で得点王になって、本人の夢でもあったレアル・マドリーへ移籍。
そこで栄光の背番号10を着けましたが、不運な怪我にも見舞われて、失意とともにドイツの名門バイエルン・ミュンヘンへ移籍。それが奏功したのか、あの輝くハメスが復活しつつあります。
もう一度昇り調子のリズムとなったハメス・ロドリゲスが史上初の2大会連続の得点王になるのかどうか?大変興味深いですね。
10位 ズラタン・イブラヒモビッチ

10位は大穴です(笑)。最初にお断りしたでしょう?「独断と偏見で選ぶ」って(苦笑)。
確かに大穴中の大穴ですが、まったく不自然さはないでしょう?
おそらく今、現在の全ての一流クラブのDFに「最も対峙したくないFWは誰か?」と聞けば、多くの選手がズラタン・イブラヒモビッチの名前を口にするでしょう。
全てのFWの憧れであり、全てのサッカー選手が畏怖する存在、それがズラタン・イブラヒモビッチです。
とにかくFWとしての能力、精神力、すべてにおいてズバ抜けています。
なんせご本人が自分の事を「神」と言っているのですからね。
パリ・サンジェルマンからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したときの有名なセリフです。
マンチェスター・ユナイテッドで2年目のシーズンを迎える今年は負傷離脱で長くチームを離れていましたが、ようやくチームにも復帰。
あのズラタンがまた復活の気配大です。
自称「神」が、人間界のワールドカップの得点王になれないわけがありませんよね(苦笑)。
ただしここで問題があります。その「神」であるズラタン・イブラヒモビッチ。
国民からのスウェーデン代表の復帰願望はあまりなく、現時点で代表に招集される見込みがないことです。
神である彼が、人間界の選択によって、得点王になれるかどうかの未来を握られているというのは皮肉なものですね。
その他の候補は?
今回は独断と偏見で「ロシアワールドカップ」の得点王ランキングとして10人を選びました。ですが、この10人以外でもその資格を有する選手はまだまだいます。

ベルギーのアザール、フランスのグリーズマン、コロンビアのファルカオ、ウルグアイのスアレス、スペインのマタ、アルゼンチンのアグエロ、ドイツのミュラー、などなど。誰が得点王になってもまったく不思議ではありません。
まとめ
ロシアワールドカップの得点王についてランキング形式で予想してみましたが、次のことがわかりました。
・ワールドカップで得点王になるためのゴール数はには6~8得点が必要
・得点王になるためには試合数がカギ
・リーグ得点王やバロンドールを受賞してもワールドカップ得点王になるのは難しい
・2年連続の得点王はワールドカップの歴史で誰も成し遂げていない
・前回のブラジル大会で得点王を獲得したハメス・ロドリゲスが連覇の可能性あり
今回の10人に加え、そんな彼らが集結するロシアワールドカップ。
早く大会で繰り出される素晴らしいゴールを見たいものですね。