ロシアワールドカップ

アルバロ・モラタはスピード型プレースタイルでロシアW杯得点王へ!

スペイン代表のアルバロ・モラタは1992年10月23日生まれの25歳

身長189センチの大型選手でスペイン史上最高額、歴代でも8位の移籍額、およそ8,000万ユーロ(約103億円)でチェルシーが獲得した現代型ストライカーです。

スペインで生まれた彼は、アトレティコ・マドリー、ヘタフェでサッカー選手をスタートさせ、ユース時代の16歳から、名門レアル・マドリーに所属して本格的なプロ選手生活をスタートさせました。

モラタが18歳の時、当時のマドリー監督であったジョゼ・モウリーニョに見出されてトップデビューを果たします。

その後も順調にトップチームのフォワードとして、モラタはその実力を磨き、少ない出場時間ではありながらも非常に重要な場面での得点や、大一番での試合に強い独特の個性を発揮します。

しかし才能の集結場所であり、トップ・オブ・トップ、世界中のスーパースターの集合体であるレアル・マドリーではレギュラーとしての出場にはまだ至りませんでした。

当時の彼のライバルは、クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、そしてガレス・ベイルのBCCトリオ。

主にベンゼマのポジションのサブとしてレアルのベンチを温めていましたが、その実力は当然他のクラブから注目されるほどで、およそスペイン人らしくない、いわゆるトップ選手らしいトップ選手の代表格の選手です。

同じスペイン人で言えば、

フェルナンド・トーレスの巧さと高さ
ラウル・ゴンザレスの頭の良さと速さ
モリエンテスの巧さと冷静さ

これらを兼ね備えている、そんなイメージのすばらしいプレイヤーです。

その実力が22歳で移籍したイタリアの名門、ユベントスで完全開花し、ユベントスのレギュラー選手として多くのゴールを生み出してきました。

出典:http://www.italianfootballdaily.com/morata-featured-in-uefa-top-xi/

特に当時ユベントスにいたポール・ポグバ(現マンチェスター・ユナイテッド)からのホットラインでの供給により、よりイタリアナイズされたトップとしての動きは、歴代のスペイン人の有名ストライカーとはまた別の魅力あるプレーとして強く印象づけられました。

その活躍を見たレアル・マドリーは買い取りオプションを行使してモラタを引き戻しました。

この17-18シーズンを前に、多くの強豪クラブのモラタ争奪戦の末、初のプレミアリーグ挑戦の場として彼はチェルシー移籍という選択肢を選び、ユベントスで出会ったコンテ監督との再会を果たしました。

ではアルバロ・モラタとはどんなプレーを得意としているどんなストライカーなのでしょうか?彼の特徴をまとめてご紹介しましょう。

モラタの最大の武器は3つの速さ

モラタにはストライカーとして武器になる3つのスピードがあります。

・縦への突破力である前へのスピード
・トップ選手として重要なトラップと反転のスピード
・最も重要であるシュートの速さ、すなわち、振り足のスピード

この3つについて解説していきましょう。

縦へのスピード

モラタが縦に突進する時は、独特の身体の入れ方で相手DFを翻弄します。

追いついているけれどもボールを奪うところに足を入れることができず、結局は置き去りにされてしまいます。

もちろんこの一連のプレーはかなりの速さで行われているので、相手DFは基本的な走力がないと、あっという間にモラタに置き去りにされます。

反転と前を向くスピード

モラタがボールを持ってから前を向くスピードもまた特筆ものです。

相手DFは何もできないまま、モラタのトラップを見送り、気づいたら前を向かれ、縦への突破を図ったり、ドリブルの体勢に入ります。

その反転の速さがモラタの大きな武器の一つとなっています。

シュートのスピード

そしてシュートのスピード。いえ、正確にはシュートに持っていくまでの振り足のスピードです。

彼が最も得意なプレーは利き足である右足の元にボールを納めて、アウトサイドで少しボールを右側にずらして、次のステップではインカーブを掛けてゴールの右サイドネットを狙うプレーです。

DFはこのプレーを解っていても止めることが出来ない…そんなシュートがモラタの得点源になっています。

同じユベントスのあの伝説の選手、デル・ピエロの得意なシュートを、もっと高速に現代風にアレンジしたプレーといえます。

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所属クラブでの存在感は?

モラタは、25歳にもかかわらず、すでにヨーロッパの5大リーグであるうちの3つのリーグの超一流クラブに籍を置いた選手です。

スペインのリーガ・エスパニョーラでのレアル・マドリー、イタリアのセリエAでのユベントス、そしてイングランドのプレミアリーグのチェルシー。

どのクラブも優勝を義務付けられている超が付く一流クラブで、モラタは請われてそのクラブのユニフォームに袖を通しています。

そして現在は、壮絶な争奪戦の末、冒頭にご紹介した巨額移籍金でイングランドのチェルシーに移籍。

ここでは当然クラブやサポーターの期待と、勝利を決定づけるゴールを求められていますが、22試合で10ゴール(2018年3月1日現在)と、さっそくその期待に応えています。

移籍1年目にして、早くもチェルシーの全ての関係者からその存在を認められて、今や押しも押されぬエースとして、毎試合ピッチに立っています。

スペイン代表のストライカーとしての評価は?

出典:https://www.soccer-king.jp/

アルベロ・モラタがスペイン代表に初選出されたのは、2014年、その後はコンスタントに代表には招集されていますが、彼がクラブで発揮している存在感はまだ代表では出せていません。

スペイン代表での実績は23試合で13ゴール

この数字だけ見るとはまったく遜色のない、素晴らしい結果を残しているいえます。

しかし対戦相手は親善試合であったり、ワールドカップ予選で確実に勝ち点3が計算できる格下の相手だったりで、スペイン代表の雌雄を決するような大舞台で彼が決定的なゴールを量産したということは、残念ながらまだありません。

当然スペイン代表ではライバルも多いです。皮肉なことに、チェルシーというクラブがモラタを選んだために放出を決めたD・コスタ、歴代の強者の一人であるダビド・ビジャ、そしてロドリゴ・モレノもエースストライカーの座を虎視眈々と狙っています。

この中で年齢的には若く「化ける」可能性が一番高いのがアルバロ・モラタというのが一般的な評価です。

ロシアワールドカップでモラタがエースストライカーとして得点を量産して爆発する可能性は高いといえます。

超一流のゴールハンターへ

フェルナンド・トーレス、ラウール・コンザレス、そしてフェルナンド・モリエンテス。スペインの歴代フォワードの全ての武器をモラタは兼ね備えています。

モラタの型に入ったときのドリブルの速さとキレは、クリスティアーノ・ロナウド以上ともいわれています。

前への強引な突破力はガレス・ベイルを彷彿させます。

そしてゴール前の反転の動きや、冷静なループシュートは全盛時のカリム・ベンゼマを思い出させてくれます。

歴代のスペイン人ストライカーの武器と、レアル・マドリーのトップフォワードであるBCCトリオのプレースタイルを備えた男がアルバロ・モラタです。

今年のロシアワールドカップで爆発を予感させる一人です。