2015年5月、モントルーバレーマスターズのトルコ戦で、試合中に怪我をしてしまった江畑幸子選手。
右足アキレス腱を部分断裂し、倒れ込んでしまいました。試合を中断し、ひとりでは歩けないほどの大怪我でした。
一時は引退も心配されたほどでしたが、半年で復帰し周囲を驚かせました。
手術をし、必死にリハビリとトレーニングに励み、完全復活と思われるほど、以前と変わらない機敏な動きとプレーで実力を発揮しています。
「もう一度オリンピックに立ちたい!」と述べた言葉のとおり、驚異のスピード復帰に至ることができたのは、江畑選手のオリンピックへの強い思いと意思の強さがあったからでしょう。

江畑幸子(えばたゆきこ)
プロフィール 生年月日 1989年11月7日(26歳) |
江畑選手の強い武器とは?
江畑選手は、秋田県出身で、小学校3年生の頃からバレーを始め、バレーボール一家の中で育ちました。
2011年「モントルーバレーマスターズ」でベストスパイカー賞を受賞、2012年「2011/2012 Vチャレンジリーグ」では、MVP・サーブ賞を受賞した実力があります。
江畑選手の身長は176センチですが、スパイクの最高到達点が 305センチと、優れたジャンプ力の持ち主です。
2016年 3月5日
江畑幸子
船橋アリーナ#チャレンジマッチ pic.twitter.com/MbMOVM3peA— しみ (@990119T) 2016年3月6日
また、スパイクを打つ時のフォームに独特の特徴があります。それらの特徴から、相手のブロックを越えてスパイクを打つことができるというのが、江畑選手の強い武器なのです。
また、トスがうまく上がらず、崩れてしまった状況で、上手にボールを扱うのはチームの中でも江畑選手が一番うまい、言われています。
江畑選手は、難しい状況でも瞬時に状況を判断し、どのように攻撃するかを見極めることができる頼もしい選手なのです。
監督との不仲説の真相は?
江畑選手は、「眞鍋監督は自分だけに言い方がきつい」と述べていることから、監督との関係が良くないのでは?と心配する声もあるようですが、眞鍋監督いわく、「江畑はどれだけ怒ってもこたえていない」とのこと。
監督と仲が悪いわけではなく、江畑選手の性格ゆえの誤解なのかもしれません。
意思が強く、負けず嫌いな部分もある江畑選手。簡単には心が折れない、芯の強い選手です。その一方で、実は おっとりしていて、とても天然ぽいところがあるという話もあります。
そのような性格からの行き違いなのかもしれません。
日本女子バレーチームがリオデジャネイロオリンピックに行くには江畑幸子の力が絶対必要だ pic.twitter.com/VkCCYJJSpL
— t-arasugi (@runverycity) 2016年5月14日
大怪我を乗り越え、大きくなって復活した江畑幸子選手。まだまだ伸びしろがありそうです。
今回は残念ながらリオオリンピック世界最終予選の代表メンバーでは代表落ちしてしまいましたが、本戦では復活してどんなプレーをしてくれるか今後の活躍が楽しみです。