世界水泳2015で乾友紀子選手と共にシンクロデュエットテクニカルで銅メダルを獲得した三井梨紗子選手。
ロシア、中国に続き日本は世界で第三位の座につきました。まだまだ若いこの二人。三井選手は23歳。今後の演技からも目が離せません。

去年4大会8年ぶりにメダルを獲得した日本代表の三井選手!その裏には過酷な練習があった!
銅メダルを獲得した時、三井選手の目からは感激の涙が・・。しかし、練習中の涙は厳禁だったという厳しさ。コーチからは「泣いたら疲れるだけ!親の死んだとき以外は涙なし」と言われていたそうです。
しかしこの厳しいコーチもメダル獲得時の涙は、今だけは泣いてもいい、と許してくれた鬼コーチ。厳しい練習に耐えてきたからこそこぼれ落ちる感動の涙、観客まで感動に包まれました。
日本のシンクロ界を復活させた井村コーチとそれに応えた三井選手
去年の4月に約10年ぶりに日本代表のコーチに復帰した井村コーチは、長い期間のシンクロ界の低迷期間が選手たちからストイックさを奪い取っていたことに驚いたようです。
多くの選手が目立つことが嫌いで、みんなと一緒にいるのが大好きというまさに今風の若者たちだったとか・・。
真のアスリートに変革させるためには窮地に追い込ませることが必要だと感じたそうです。
そこでコーチがとった行動とは、朝7時半から13時半、午後は14時半から18時半、そして夜は20時から22時半まで時には翌日に日付が変わることまである練習の日々。
休みはもちろんほぼなしの状態。12人中2人は離脱し三井選手を含む残りの10人はこの練習を耐え抜きました。「死にたい」と漏らす選手もいたくらい練習は過酷そのもの。
そのおかげで最終的に選手たちのメンタル面でも闘争心を前面に出すように変えることができました。その練習の結果が世界で第三位という三井選手を生み出したのです。
シンクロ・ジャパンオープン2016のデュエットで優勝した乾友紀子・三井梨紗子組の演技。井村コーチは「もっと望みは高くて、足らなかったなあと思うところがたくさん」と。ところで水の中の姿勢まで評価されちゃうのかな。 pic.twitter.com/NZ2BOarUHz
— 冨永 格 (@tanutinn) 2016年5月1日
井村コーチの日本のシンクロ界を変えたいという信念と選手に対してのあふれるほどの愛があったからこそ、厳しい練習に耐えた三井選手。その絆はとても深いもので結ばれています。
シンクロは全員のタイミングがぴったり合う足技や水中から高く跳ぶジャンプなどの技術が観客に驚きと感動を与えてくれます。三井選手の飛びあがりの高さは見ものです。
ペアの乾選手ともそれぞれが特徴を生かし息がピッタリな足技は感動を覚えます。リオオリンピックでは初日に行われるデュエットの演技、今から期待が高まります。