世界水泳2015でデュエット・テクニカルルーティンで銅メダルを獲得し話題になっている、女子シンクロナイズドスイミングの乾友紀子(いぬい ゆきこ)選手。
ソロでも5位という成績を残しています。今度のリオでもメダルを最も期待されている選手のひとりです。

小学1年生の時にシンクロの世界へデビュー
幼稚園の頃からシンクロに興味を持ち始め、小学生の頃には遊ぶ時間まで削り地元のシンクロクラブに通い練習に明け暮れていた子ども時代。
しかし乾選手はインタビューの中で、「小学生の時の練習がシンクロ人生で一番辛かった」と語っています。
しかしその努力の結果があってこそ今現在、このように華やかな舞台に立てています。この時期があったからこそ、今の乾選手があるのです。
鍛え上げた美脚と足技が観客を虜に!
乾選手は身長170センチという長身で、しかもその長い脚を生かした足技が多くの人を魅了しています。
日頃のトレーニングで鍛えて筋肉が浮き出ている脚なのでとても美脚です。彼女のコーチである井村コーチは「鉛筆の芯のようにシャープになった」とその美脚を褒めています。
日本の選手は海外の選手と比較すると手足の長さではいつも負けてしまうので、その分技術力を磨いてきました。
しかし乾選手の場合、足技の技術はもちろん、手足の長さまで海外選手に劣らないスタイルを持っています。まさにシンクロ選手にふさわしい選手ということができるでしょう。
#アジア大会 メダリスト#シンクロ デュエット[銀]乾友紀子/三井梨紗子 pic.twitter.com/jh1G0EU4Ao
— TBSアスリートブー (@athleteboo) 2014年9月21日
乾友紀子選手と井村雅代コーチとの絆に感動
北京オリンピック後に日本に戻ってきた井村コーチは、日本のシンクロをどのように復活したらよいかを考えました。
そこで思いついたのが、日本の顔になる選手を育成することでした。彼女はその日本の顔として乾選手を抜擢したのです。
その後2010年9月に中国でおこなわれたワールドカップで乾友紀子選手と小林千紗選手のペアを優勝にまで導いた井村コーチですが、手腕も評価されることはありませんでした。
用意されたのは国内支援アドバイザーというメインコーチをサポートするポジションのみで代表選手団の中に井村コーチの名前はありませんでした。
そのショックはとても大きくアドバイザーの要請を断り、その後乾選手と別れ中国に戻った井村コーチ。
少しの別れの期間がありましたが、あえて2014年4月に日本代表ヘッドコーチに復帰し今現在ではリオオリンピックに向けて熱心に指導を行っておられます。
【シンクロスイム:井村雅代監督】
この8回にはちゅん国コーチの分も 含むのかしら(・・?
だとして もう36年携わってるというのも☆⌒ヽ(〃゚O゚)ノ シュゴイッ!! pic.twitter.com/p8hFBxlamu— aryamar (@dankai_kemari) 2016年7月7日
指導をする上で「具体的なゴールがしっかり見えている」ことが何といっても大切。その子をどうしてやりたいのか。どんな結果を出させてあげたいのか。その為にどんな技術をいま身につけさせなければいけないか。そういうゴールがあやふやなままで、ただ「頑張れ」なんて言っている人は指導者失格です
— 井村雅代に学ぶ叱り方 (@imura_shikarika) 2016年7月16日
三井「しんどい練習の覚悟は出来てる」
乾「一日一日必死に頑張りたい」
井村「私の体力と気力で引っ張っていきます」
素晴らしい!#シンクロ— hopeme (@hopeme0726) 2016年5月1日
厳しい指導法でよく知られている井村コーチですが、乾選手の口からはいつも感謝の言葉しかでてきません。二人の間にはわたしたちには分からない信頼と絆、そして何よりも愛があるのです。
2016年リオでのオリンピックでの「メダル奪還」を目標に抱えている乾選手、目が離せません!!