射撃

オリンピック射撃の種類とルール得点方法は?日本代表もメダル獲得へ!

射撃スポ-ツは、ライフル銃やピストルを用いておこなわれ、その的中点を競う競技です。

その種目は、銃種、射距離姿勢や弾数などで異なってきます。主に日本で行われている射撃は、現在6種目あります。

それはライフル射撃、ピストル射撃、クレー射撃、ランニングターゲット射撃、近代五種競技、バイアスロン競技です。

射撃競技はオリンピック種目としては、第1回アテネ大会から実施されています。

その参加国数は陸上競技についで多く、世界では大変古くて盛んなスポーツの一つです。

特徴として、銃や火薬といった人間が発明した技術をスポーツに取り入れている競技なので、一方ではメンタルなスポーツという点でもまさに近代スポーツの一つということができます。

ライフル射撃とそのルールとは

この競技の特徴は、ライフル銃やピストルを使用して、固定された紙標的に弾を発射し、点数を競っていきます。

その姿勢、つまりライフルの構え方は全部で3パターンのルールがあります。

立射、膝射、伏射の3つです。ひとつづつその姿勢の特徴を見ていきましょう。

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まず最初に「立射」です。グローブの使用は許されています。

銃を支える手はなるべく垂直に立てて、ひじは腰骨、または脇腹で支えます。

その時の頭の状態は、なるべく立てておきます。もし頭が傾いているなら、平衡感覚がずれてしまう場合があるからです。

身体はいくらか後に反らして、銃とのバランスをとりながら、両足を肩巾ぐらい開きます。

肩付けはいつも一定のところに一定の力で行うことがポイントです。

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次に「膝射」をみてみましょう。この姿勢の時は、グローブ、またはスリングの使用が許さています。

頭はなるべく垂直に、銃を支える腕のひじは、膝の上にのせます。後方の足を折り曲げて足首の上に座ることができます。このとき、足首の下にニーリングロール(枕)を使うことが可能です。

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最後に「伏射」です。こちらもグローブ、またはスリングを使用することができます。頭は極端に左右や前に傾けないように注意します。

肩付けはいつも一定のところに一定の力で着用します。体を支える腕と地面との角度は30度以上。

スリング止めの位置、スリングの長さ、また腕への取り付け位置などは何度も変えて自分に合った位置を決めることが重要です。

ライフル射撃は、ライフル男子とライフル女子とで分かれています。

ライフル男子は3種目、50mライフル3姿勢(スモールボアライフル)、50mライフル(スモールボアライフル)、そして10mライフル(エアライフル)です。

50mライフル3姿勢種目は、伏射:40発、立射:40発、膝射:40発という発射段数を3姿勢通しで2時間45分で行います。

1308満点 (10.9点×120発)で競っていきます。そのルールは、各姿勢の本射開始前の試射は弾数無制限ですが、本射後の試射は許さていません。

各姿勢40発の合計120発の得点の上位から順位を決定していきます。(試射も本射時間に含まれています。)

この競技はライフルのマラソン観技といわれています。なぜなら、全競技時間3時間(途中のインターバルを含め)を超え極度に精神を集中しなければならないからです。

競技終了後は体重が2キロは減るともいわれているこの競技、その集中力が見どころです。

50mライフル種目は、伏射で60発を50分間で行います。654点 満点(10.9点×60発)で点数が決まっていきます。

50mライフル3姿勢種目と同様、本射開始前の試射は弾数無制限ですが、本射後の試射は許さていません。

10発を1シリ-ズとして計算し、合計6シリーズの合計60発の得点の上位から順位を決定していきます。(試射も本射時間に含まれています。)

この競技は10点をミスをしてしまうと、勝敗が決まってしまいます。選手は600点満点を撃つ事が重要なので、精密度が徹底的して要求されている競技です。

10mライフルは、立射で60発を1時間15分以内で行います。654点満点 (10.9点×60発)です。この種目も同じで、本射開始前の試射は弾数無制限ですが、本射後の試射は許されていません。

10発を1シリ-ズとして計算し、合計6シリーズの合計60発の得点の上位から順位を決定していきます。(試射も本射時間に含まれています。)

この競技は立射という不安定な姿勢で銃をコントロ-ルしながら勝敗を決めるので、難しい競技といえるでしょう。

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次にライフル女子を見てみましょう。種目は2つ、50mライフル3姿勢(スモールボアライフル)と10mライフル(エアライフル)です。

50mライフル3姿勢は、伏射:20発、立射:20発、膝射:20発を3姿勢通しで1時間45分以内で行わなければなりません。

この種目も各姿勢の本射開始前、試射は弾数無制限です。しかし、本射後の試射は許されていません。

3姿勢で60発の合計得点の上位から順位を決めていきます。この競技は女子種目のみで、集中力の持続が問われる競技となっています。

もう一つの種目10mライフルは、立射を40発、50分以内で競技していきます。男子の10mエアライフル競技と同じで、本射開始前、試射は弾数無制限ですが、本射後の試射は許されていません。

10発を1シリ-ズとして計算し、合計4シリーズの合計40発の得点の上位から順位を決定していきます。

エアーライフル弾の衝撃力は16mの高さから落下したテニスボールが当たったときの衝撃に近いものがあると防衛大学校が実施した衝撃力測定実験研究結果により発表されています。

ですから、射撃競技を行うには、銃砲刀剣類所持等取締法による所持許可が必要です。

ピストル射撃とそのルールとは?

ピストル男子は全部で3種目。50mピストル、25mラピッドファイアピストル、10mエアピストルの3種です。

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まず50mピストルですが、立射片手射で60発を1時間30分以内に撃ちます。654点 (10.9点×60発)満点です。

10発を1シリーズとして計算し、合計6シリーズの合計60発の得点で上位から順位を決めていきます。

この競技の見どころは、ピストル精密射撃の代表なので、集中力の持続と正確な照準、また撃発が要求されて競技しているところです。

続いての種目は、25mラピッドファイアピストル。立射片手射を60発、撃ちます。

8秒射:5発×2、6秒射:5発×2、4秒射:5発×2 これらを1コースとして、翌日同じコース30発を撃ちます。

この種目は本射が60発で、それを30発ずつ2つのステージに分けて撃っていきます。

各ステージの開始前に射手は8秒射5発の試射を行うことができます。

各ステージは各シリーズ5発の8秒射×2、6秒射×2、4秒射×2の6つのシリーズに分けられます。

このように競技は2日間で実施されていき、1日目が終了した時点で個々の得点が発表されます。

1日目に高得点の選手は2日目にリードを守ることができるか?または、2日目に逆転を目指す選手の頑張りが見どころとなる種目です。

10mエアピストルは、立射片手射で60発を1時間15分で行う競技です。

10発を1シリ-ズとして計算し、合計6シリーズの合計60発の得点の上位から順位を決定していきます。

この種目も50mピストルと同様、集中力の持続性を正確な照準撃発が要求されている競技となっています。

ピストル女子は、25mピストルと10mエアピストルの2種目です。

25mピストルは、立射片手射で60発を精密射撃と速射射撃で各30発づつ撃ちます。

精密また速射射撃の前に各5発の試射が許されています。

精密射撃は、5分間に5発(5発1シリーズ)×6回合計30発の合計点で計算されます。

また速射射撃は7秒間標的がかくれ3秒間正面を向いた時に1発を撃ち込み(5発1シリーズ)×6回の合計60発の得点を合算して上位から順位を決めていきます。

競技は前半の精密射撃と後半の速射射撃がおこなわれ、前半の得点を見ながら後半の射撃をおこなっていきます。

10mエアピストルは、男子の10mエアピストル競技と同じなので、そのルールも同じです。

そのほかの射撃競技について

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クレー射撃とは、散弾銃を使用し、空中に放出された皿状の標的を破砕し、数を争っていく競技です。

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ランニングターゲット射撃は、ライフル銃を使用して、横に移動する紙標的に弾を発射してその得点を競っていきます。

また近代五種競技は、フェンシング、水泳、馬術、ランニング、ピストル射撃の5種目の合計得点を争います。

そして、バイアスロン競技は、距離スキーとライフル射撃の2種目の合計得点を競っていく競技です。

リオ五輪の射撃日本代表はメダル獲得になるか?

ピストルや銃を使うという特殊な競技であることから、日本代表として選ばれている射撃競技の選手たちは、自衛隊や警察官などの職業につかれている方が多いのが特徴です。

男子ライフル3姿勢代表は、山下敏和選手、男子50メートルピストル代表は松田知幸選手、女子25メートルピストルは佐藤明子選手、女子クレー・トラップ代表に中山由紀枝選手、女子クレー・スキーと代表に石原奈央子選手、男子エアライフに岡田直哉選手、男子ラピッドファイアピストルに秋山輝吉選手と森栄太選手が選ばれています。

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山下敏和選手と松田和幸選手は昨年2015年に行われたワールドカップで国別出場枠を獲得し、その後日本ライフル射撃協会から出場を承認されています。

すでにいくつかの競技はリオデジャネイロ五輪への予選が終了しました。

決勝進出は上位6名のみという厳しい状況だったため、すでに何人かの選手は予選敗退という結果でリオ五輪への幕を閉じています。

しかし、射撃競技は一般的なスポーツ競技とは異なり、筋肉や持久力など体力的な要素はあまり必要としません。

重要なのは、的を狙う集中力の持続、つまり精神面が非常に重要なスポーツです。

ですから、この競技は50代くらいまで現役で競うことができます。

ですから、予選敗退をすでにしてしまった選手たちもこれをバネとし、2020年の東京オリンピックへ向け、さまざまな大会や試合をクリアし、必要な持続する集中力をさらに向上していくことができるでしょう。

またこれからリオデジャネイロ五輪へ挑む選手たちは、今までの日々の努力を本番で思う存分発揮してくれることを期待しています。