リオオリンピックといえばよく出てくるあの丘の上で両手を大きく広げた大きな像が気になりますよね。実はあれはキリスト像なのです。
世界的にも有名なコルコバードキリスト像は、ブラジルのリオデジャネイロのコルコバードの丘の上にあります。

クリスチャン国家であるブラジルにとってこの像はキリスト教のシンボルであり、ブラジルの誇るべき象徴として大切にされています。
毎年世界各国から見てみたい観光名所としても人気があります。
コルコバードキリスト像の歴史は?
ブラジルはポルトガルから、発見されてからずっと植民地として長年耐え続けていましたが、1822年ついにポルトガルからの独立を獲得しました。
その独立100周年を記念し、このキリスト像を建造したと言われています。
1922年から建設作業が始まり、1931年10月12日に除幕されて以来、ブラジルのシンボルとして多くの人から愛されてきました。
ちなみに、この像の建設はフランスで制作され、一流建築技師のエイトール・ダ・シーヴァ・コスタや彫刻家のカルロス・オズヴァウジ、ポール・ランドウスキという最高の人材によってデザイン、建設されました。
フランスで像が完成後、ブラジルのコルコバードに移され、別に造られていた土台に据え付けられました。
コルコバードキリスト像の意味は?
注目に値するのはこのキリスト像が据えられた場所です。
この像が置かれているコルコバードの丘からはリオデジャネイロを一望できるので、キリスト像がいつでもこの街を見つめて、見守っているということで、リオデジャネイロはキリストの見守る街と呼ばれています。

確かに、人口の80パーセントがキリスト教のブラジルにとっては、この像はただの観光スポットというだけでなく、キリストへの信仰の表れともなっているのです。
確かに、リオの町に向かって両手を広げているキリスト像は、町を祝福している、またプロテクターとなっている姿を思わせます。ブラジルの人たちの寛大な精神を現している姿だという人たちもいるようです。
コルコバードキリスト像の大きさは?
かなり遠くからでも、はっきり見ることのできるコルコバードのキリスト像。
その大きさはというと、高さ39.6メートル、左右が30メートルあります。
だいたい13階建てのマンションと同じくらいの大きさだといえます。
コルコバードの丘自体が標高が710メートルあり、そこからのこの巨大な像なのでとても大きいですね。

かなり高いので、雲を身にまとってるように見えたり、霧がかかり神秘的に見えることも多いようです。
夜ではライトアップもされ、昼とはまた違う景色を楽しむことが出来ます。
ただ、あまりの大きさにキリスト像と写真を撮るときは、撮る人が地に寝そべって取らないと像の顔まで映らないほどだそうです。