サッカー男子

リオ五輪サッカーオーバーエイジ候補は?欧州と南米の考え方を比較!

23歳以下の選手によるワールドカップとして位置づけられているオリンピックのサッカー競技には、他の年代の国際大会にはないルールが適用されます。それが「オーバーエイジ枠」というものです。

これは各チーム最大3人まで、23歳以上の選手が出場できるというものです。

オリンピックにスターを呼びたいIOCと、あまりに各国の代表選手がオリンピックに集まりすぎるとサッカーワールドカップとの境が無くなってしまい、収益が悪化することを恐れるFIFAとの話し合いによって、妥協点として編み出されたルールです。

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1992年のアトランタオリンピックから適用されています。

どう使う!?各国のオーバーエイジへの対応

このオーバーエイジへの対応、考え方は、国によってというよりも大陸によって大きく変わります。

例えばヨーロッパではオリンピックのサッカーは所詮は年代別代表の世界大会という認識で共通しており、ワールドカップほどのイベント性を持っては見られていません(ちなみに一番重要視されるサッカーイベントはユーロ大会、そしてクラブチャンピオンズリーグで、ワールドカップは三番手とも言われる)。

対する南米はオリンピックのサッカー競技にもかなりの本気度を見せてきて、欧州のトップリーグでプレーする南米出身のスター選手たちもオーバーエイジでの出場を熱望します(実際に行けるかはチーム状況次第)。

注目の日本の対応は!?

過去、このオーバーエイジルールに対して日本は様々な対応を取ってきました。

まずオーバーエイジが創設された1996年のアトランタオリンピックの時には、23歳世代の育成を考えてオーバーエイジは採用せず、すべて23歳以下の選手たちだけでチームを構成しました。

ちなみにこの時に日本代表は、最終的にはグループリーグ敗退でしたが、オーバーエイジを採用していたブラジル代表に勝つという奇跡を起こし、これは今でも「マイアミの奇跡」と呼ばれ語り継がれています。

Miami-Miracle

中田、中村、高原などを擁し、「最強23歳代表」と呼ばれた2000年のシドニー五輪の時には、GKに楢崎正剛、DF森岡隆三、MF三浦淳宏を収集して3人の枠をフルに活用し、ベスト8の結果を残しました。

しかし当時指揮をとっていたトルシエ監督は、後に3人を招集したことを「後悔している」と述べ、その理由に次ぎの点を挙げました。

それは、クラブがなかなかその3人を送り出さず、最終的にみんなが合流できたのが五輪の直前だったこと。そのためにチーム練習が満足にできなくて本戦でもぎこちなさが残ってしまった点でした。

ちなみに2004年のアテネオリンピックではGK曽ヶ端準、MF小野伸二を収集。2008年の北京オリンピックはオーバーエイジ枠を使っていません。結果は共にグループリーグ敗退でした。

記憶に新しい2012年のロンドンオリンピックではGK林彰洋、DF徳永悠平と吉田麻也を収集して4位という結果を残しています。

日本は基本的にオーバーエイジルールに対して今でも好意的な見方をしていますが(中には育成への悪影響を指摘する声もあるが)、シドニー五輪の時にはそれ以外のオーバーエイジによる弊害もあぶりだしてみせたのでした。

チームの方も、オーバーエイジとして選手を派遣することが義務ではないため、その後の大会でも選手派遣拒否などが続き、誰も派遣しない、もしくは枠を使い切らずに二人だけ招集するという選択になることもありました。

今回のオーバーエイジ候補は

当初23歳世代の代表監督である手倉森監督は、欧州で活躍する長友や本田などの選手を招集することを計画していましたが、それも上記のような理由でチームが許可しないという理由で断念。最終的にJリーグから選出する計画でいます。

その中でまず一番手の候補に挙がるのがFC東京の大久保嘉人選手。

以前からオーバーエイジとして参加することを熱望しています(前回大会はチームが拒否)。
また宇佐美貴史選手や大迫勇也選手など、比較的若い世代の選手たちも候補として名を連ねています。

ちなみにオーバーエイジ枠の選手選定期限は6月10日となっています。

果たして、誰も使わないという選択があるか。
もしくは誰も予想もしていなかったサプライズの選出があるか、発表に注目です。