清水エスパルスに所属(現在は期限付き移籍で鹿島に在籍)している23歳以下日本代表の櫛引政敏は、大きな体格(身長183センチ)にも関わらず俊敏な動きでスーパーセーブを連発する、「華がある」と言われるゴールキーパーです。

櫛引政敏
プロフィール 生年月日 1993年1月29日(23歳) |
経験がものをいい、そして各試合で一人しか出ることのできないゴールキーパーというポジションにありながら、同年代の中でも圧倒的な出場試合数を誇る櫛引は、川島、そして今の日本代表の正ゴールキーパーである林に次ぐ、日本の守護神候補として注目を集めています。
彼を形作った、高校時代の恩師たち
彼の才能を最初に見抜いたのはサッカー部の黒田剛監督でした。
ひときわ粗さの目立った当時の櫛引でしたが、めげずに使い続け、そして専属のゴールキーパーコーチを櫛引のために探して連れてくるほど見込んでいたそうです。相当に櫛引の才能に惚れていたのでしょう。
ここで連れてこられたのが、ゴールキーパーとしてパラグアイの名門チームでもプレーしていた湯田哲生さんでした。
湯田さんに最初に直された櫛引のクセ、それはシュートを打たれる時、なんの裏付けもないまま「直感で飛ぶ」というもの。
当時から神がかり的なファインセーブでゴールを守ることも多かった櫛引でしたが、その反面シュートフェイントに簡単にひっかかり抜かれたり、上手に敵との空間を読むことができないので簡単にゴールを決められたりすることもあったのです。
プロも驚くようなビッグセーブを見せたかと思えば、同じ試合で「なんでこれは止められないんだ!?」というような簡単なシュートを入れられたりすることも。
そのため、勝負強さという点でチームメイトから決定的な信頼を得ることができないという、「フィールドの監督」という立場にも立たなければいけないゴールキーパーとしては決定的な欠点となっていました。
そこで、戦術よりもまずはメンタルと落ち着きを中心にトレーニングを開始し、敵の攻撃の時に最後まで見切ってボールを止めにいく強さを身に着けていったのです。
今でも多少の粗さが指摘されることもある櫛引ですが、まだ23歳。それでも今年の1月に行われた、リオ五輪の予選を兼ねた23歳以下アジアカップの時の活躍は、大会MVPになってもおかしくないほどのものでした。
2016.01.30 (2)
櫛引 政敏(鹿島)
・最後の1秒の使い方
・下がって時間の貯金を作る
・シュート前に横に運んだ場合
・大抵シュート巻いてくる
・頭上超えてくる場合も
・いい準備したらいいプレー出来る
・準備にこだわるhttps://t.co/imt4ERUX4e— 阿部知仁 | GKコーチ (@tomo253) 2016年1月31日
櫛引政敏選手のナイスセーブ! pic.twitter.com/qERnPJyxj5
— S.和成↔陸上 (@udbeicndud) 2016年1月22日
個人的なMVPはGK櫛引。ディフェンスがなかなか安定しないなかでグッドセーブ連発。その絶ゆまぬ集中力はドラマティックジャパンを支えたといっても過言ではない。スケールの大きいGKとしてフル代表の守護神になってほしい!
— はしぐち@六紋銭 (@sts_hashiguchi) 2016年1月30日
黒田監督、そして湯田さんの指導を根底に、彼は日本の守護神としての道を歩み続けているのです。
#1 櫛引 政敏
前回の佐賀合宿でも爽やかな笑顔とイケメンさにやられてしまいました。
五輪予選では神セーブ連発!😳
ガーナ戦も頑張って下さい。 pic.twitter.com/X8wZtGhn6M— よっしぃ (@yossisg) 2016年5月10日
【20160503 クラハ】
櫛引くんは、お先に〜。#櫛引政敏 pic.twitter.com/SLnrBf1Hjz— yoko_k (@yokoppi238) 2016年5月16日
ちなみに同じく23歳以下代表の核として活躍し、最近はA代表にも定着しつつある柴崎岳は、青森山田時代からの盟友です。
【2016.03.04 鹿島クラハ④】
勝負はピリッと真剣なんだけど、1本終わるごとにニコニコでした(^^)
#柴崎岳#櫛引正敏 pic.twitter.com/PIN4g09uYo— *chami* (@Aymd_air) 2016年3月5日
櫛引は今年から柴崎がいる鹿島にレンタル移籍で活躍の場を移しているので、そのコンビにも注目しましょう。