世界のスピードスターといえばジャマイカ代表のウサイン・ボルトが有名です。しかし日本のサッカー界のスピードスターと言えば浅野琢磨選手です!

浅野琢磨
プロフィール 生年月日 1994年11月10日(21歳) |
ちなみにボルトは50メートルを5秒4で走るそうです。勿論こんな速さ、誰に真似が出来るものでもありません。私たちからしたら、こんなタイムは異次元のものですよね。
しかし、23歳以下代表の常連、そして日本A代表にも選出された浅野拓磨は、ボルトにはかなわないものの50メートルをなんと5秒9で走り切るのです。
100メートル換算でも10秒そこそこで走るこのタイムは、サッカー界にとどまらずどの分野のスポーツでもワールドクラスの速さということができます。
そんな日本のエース候補、浅野拓磨に少し注目してみましょう。
高校から注目を集め始めたエース
小学校時代、そして中学校時代と、彼に注目していた人はほとんどいませんでした。
小さいころを過ごしたユースチーム、そして中学校の部活も、まったくの強豪ではなかったからです。県外遠征すらしないようなチームでした。
しかしそんな中にあっても彼の才能は他の選手たちとは異次元だったそうです。
とりわけ近くで見ていた大人たち(サッカー部顧問、またクラスの担任など)は、彼が持つサッカーセンス、特にゴールへの嗅覚に特別なものを感じ、彼とそして両親を説得して強豪高校への進学を勧めました。
そこまで裕福ではない家庭で育った浅野は、高校進学も経済的に両親に負担のかけないという点だけを考えて進学先を考えていたそうです。
しかし最終的には学校の先生たちや両親と相談のうえ、高校サッカーの超強豪である三重県立四日市中央工業高校へ進学。
あの小倉隆史を輩出した歴史ある名門校の四日市中央は30人以上をJリーグへ送り込んでおり、プロチームとも太いパイプを持つ高校でもあるのです。
そしてここで2年生からレギュラーの座をつかんだ浅野は、全国高校サッカー選手権で初戦から決勝戦までのすべての試合でゴールを決めるという離れ業をやってのけたのです(ちなみに史上4人目の快挙)。
ここから各プロチームがこのスピードスターに注目し始め、最終的にはサンフレッチェ広島へ入団することになっていきました。
浅野拓磨二点目!!! pic.twitter.com/oSePlXflCi
— お冨さん (@miwak1025i122) 2016年3月16日
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リオ五輪 アジア最終予選 決勝 U‐23日本代表 浅野拓磨 足を魅せるゴール— m106carp(えむいちまるろく) (@m106carp2) 2016年1月30日
愛称はジャガー!
さて、広島の絶対エースである佐藤寿人の影に隠れて試合に出れないこともあった浅野ですが、2015年4月にようやくプロ初ゴールを決めることができました。
そして今年からはなんと、エースナンバーである栄光の10番を背負うようにもなっています。
サンフレッチェ広島
背番号10 浅野拓磨#ジャガーポーズ#サンチェJマスコット総選挙 pic.twitter.com/2yKftPMnLK— けんた (@4cEYAY2ueublbyW) 2016年2月9日
そんな浅野、愛称はジャガーと呼ばれています。
颯爽と荒野を走り抜けて獲物を狙っていく、どう猛さにしなやかさを兼ね備えた彼のプレースタイルをあるサッカーライターが「ジャガーのようだ」と表現したところからきているのですが、彼本人もこの愛称を気に入っているようで、ゴールをした後のパフォーマンスには顔の横で爪を立てる形で手を開き、そして口を大きく開けるジャガーポーズをしています。
浅野拓磨選手の先制ゴールきた!そしてジャガーポーズ!! pic.twitter.com/8AxuWmRwqG
— オム (@omu_sub) 2016年5月4日
今ではファンの間でもしっかり定着した愛称になりました。ぜひオリンピックの大舞台でジャガーポーズを披露してほしいですね!
「縦に早いサッカー」を目指す今の日本代表は、浅野の能力を生かすにもぴったりです。
サンフレッチェだけでなく、日本代表の中でも彼がエースと呼ばれるようになる日は近いかもしれません。