アーチェリー

アーチェリーのオリンピックルールとライバル国は?個人団体もメダルへ!

アーチェリーとは、弓と矢を使って離れた標的を狙って射ち、その矢が刺さったところの点数の合計得点を競い合う競技です。

アーチェリー競技にもいくつか種類があり、日本では主にターゲット、フィールド、インドアの3競技が行われています。

オリンピックでのアーチェリー競技は、ターゲットが実施され予選となるランキングラウンドと決勝戦のオリンピックラウンドという方法で行われていきます。

また、オリンピックでは個人戦と、最大枠3人を確保した国や地域による団体戦が、男女別にも行われていきます。

ターゲットフェイス(標的)と弓。

オリンピックでは、ターゲット・フェイスは122センチですべて統一されています。

また、ターゲット・フェイスまでの距離もすべて70メートルと決まっています。

70メートルといってもイメージつきにくいことでしょう。

野球場で例えるなら、キャッチャーポジションから、二塁とセンターの中間地点位をイメージしていただければと思います。

ターゲット・フェイスには中心から外側に向かって得点となる円の帯が並んでいます。

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中心が最高得点の10点で、そこから1点ずつ低くなっていき、一番外側は1点という得点になっていきます。

的の後ろには畳や樹脂製マットなどでできた矢止めが置かれているので、もし的から外れた場合でも、どこかに弓が飛んでしまうよいう心配はありません。

弓には、「リカーブボウ」「ベアボウ」「コンパウンドボウ」の3種類あります。

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オリンピックではリカーブボウが使用されています。またリカーブボウは日本で最も普及されている弓ともいえます。

出場者は何組?日本代表選手はどの種目に出場する?

オリンピック出場選手数は、男女それぞれ64名(一カ国3名まで)と決められています。

オリンピック前年に開催される世界選手権大会が最大の五輪への予選となります。

この大会で一定の人数(2015年のコペンハーゲン世界選手権では35名)が決定されることになります。

この中には、2016年大会の主催国、ブラジルの3名が含まれることになります。

リオデジャネイロオリンピックは、今年2016年の春までに開催される大陸選考大会等で、さらに26名が決定されています。

最後の残り3名は、一般にワイルドカードと呼ばれる選手枠のことで、これから発展が見込まれる国の選手に出場権が与えられます。

すでにアーチェリーのリオデジャネイロ五輪世界最終予選が6月13日にトルコのアンタルヤで男子の予選が行われました。

団体戦で古川高晴(近大職)選手、大井一輝(慶大)選手、鬼山直也(近大)選手の日本チームは1989点の6位という成績を残し、上位16チームで争う決勝トーナメントに進みました。

女子団体は川中香緒里(ミキハウス)選手、永峰沙織(長崎国際大)選手、林勇気(堀場製作所)選手でなっています。

日本昨夏の世界選手権での3位決定戦で、世界ランキング1位の韓国に1-4で敗れて惜しくも4位という結果でしたがリオ出場枠を獲得しました。

ちなみにこの大会ではロシアが決勝戦でインドを下して優勝しました。第4位で終わった世界選手大会でしたが、現在選手たちはリオ五輪へ向けて最終チェック中です。

ランキング・ラウンド(予選)とそのルールとは?

全競技者は、個人戦または団体戦での対戦相手、シューティング位置、そして順番を決定するために、ランキング・ラウンド(予選)を行ないます。

個人順位は、競技者個人の得点で決まっていきます。また団体順位は、チーム(3競技者)の合計得点で決まっていきます。

もし3出場枠を持つ国が17カ国以上五輪へ参加の場合は、このラウンドが事実上の団体戦の予選となります。

男女上位16チームだけが、決勝戦への出場が可能になります。

競技の矢数は72射(720点満点)。1エンド6射(制限時間は4分)を12エンドで競技していきます。

ですから、個人の満点は720点、チームでは2160点ということになります。ちなみに、競技者本人が、採点、矢取りを自分で行ないます。

では、もしランキングラウンドで同点になった場合はどのように決着をつけるのでしょうか?

その場合は、個人でも、団体戦でもともにシュートオフで決着をつけることになります。

その方法とは、まず10点の数の最も多いもの、またもし10点数が同数の場合、X(インナー10)の数の最も多いものにより順位をつけていくことができます。

これらがもし同数だったら、また同順位となります。

勝ち抜きトーナメントの対戦表の位置を決めるとき、10点の数が多いほうがどちらも同点で順位を決しない場合はコイントスによって順位を決定することになります。

オリンピックラウンド(決勝戦)とそのルールとは?

まず個人戦の場合、マッチ戦による勝ち抜きトーナメントを行います。

1セット3射を両選手5セットづつ行い、6ポイント先取した方が次の対戦へ勝ち進むことができます。

1セットを奪えば勝者 に2ポイント、同点の場合はそれぞれに1ポイントづつ与えられます。

5セット終わって5―5と同ポイントで終わった場合は1射のシュートオフで決着をつけます。

その1射が中心部に近い矢を射た選手のほうが6―5での勝利を得ることができます。

対戦する選手は20秒間という制限時間内で矢を交互に放っていきます。

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続いて団体戦はどのような流れで行われていくのでしょうか?

各チームは3人で構成された国や地域でチームが出場します。

ランキングラウンド(予選)での予備順位に応じて組み合わせが決まってきます。

その方法とは「1位×最下位」「2位×最下位から2番目」という感じのたすきがけ方式です。

それにより初戦の対戦、全体の組み合わせを決まってきます。

マッチ戦の射る矢の数は全部で24射(240点満点)。

1エンドは3選手が各2射の6射(各エンド制限時間2分以内)を4エンド行なっていきます。

そして、総得点の高いチームが勝ちになります。同点の場合はシュートオフ(3選手が1射ずつの総得点)を行います。

同点の場合はシュートオフ(3選手が1射ずつの総得点)を同点の場合はシュートオフ(3選手が1射ずつの総得点)を制限時間1分以内で行います。

もし総得点が同じだった場合は、3射の比較で1本の得点の高い矢を射たチー ムが勝者となります。

たとえば、もし27点という同点の場合、Aチームが10点、9点、8点、Bチームが9点、9点、9点ならばAの勝利になります。

また最高得点が同点の場合は次点で順位が決まってきます。

たとえば、27点という同点だとした場合、Aチームは10点、10点、7点、そしてBチームは10点、9点、8点ならばAチームの勝利となります。

リオオリンピックアーチェリーの日本代表出場選手は?

男子個人戦で、古川高晴(ふるかわたかはる)選手が日本代表として競技に挑みます。

男子団体戦には、同じく古川高晴選手、大井一輝(おおいかずき)選手、鬼山直也(おにやまなおや)選手の三名で競技を行います。

続いて女子個人戦の日本代表選手は、川中香緒里(かわなかかおり)選手、永峰沙織(ながみねさおり)選手、林勇気(はやしゆうき)選手の三人出場が決まっています。


また女子団体戦の代表として、個人の3選手が出場します。

団体では仲間ですが、個人ではライバルという関係の選手たちですが、共に刺激や腕を磨き上げ、本番のリオ五輪でメダル獲得へと奮闘してくれることでしょう。

前回のロンドンオリンピックでは、古川高晴選手が個人で銀メダルを獲得し、また女子団体は銅メダルを獲得という成績を残しています。

リオデジャネイロオリンピックでは、永峰沙織選手が社会人となり、川中香緒里選手と同じミキハウスに所属に入りました。

先日行われた会見で川中香緒理選手は、「個人また団体でもメダルを持って帰りたい」と抱負を述べていました。きっとその期待に応えてくれることでしょう。

リオ五輪出場のライバル国は?

団体戦は、2015年世界アーチェリー選手権大会でリオ五輪出場枠を獲得した8カ国に開催国枠であるブラジルを加えた9カ国がすでに決定しています。

男子団体の出場国とは、オーストラリア、中国、イタリア、オランダ、韓国、スペイン、中華台北(チャイニーズタイペイ)、アメリカ、そしてブラジルです。

女子団体出場国は、中国、コロンビア、ジョージア(グルジア)、インド、韓国、メキシコ、ロシア、そしてブラジルです。

この中でも、韓国のアーチェリーの強さはオリンピックでも毎年のようにメダルを獲得していることからわかります。

どうして韓国はそんなにアーチェリーが強いのでしょうか?

韓国が強いのは、国がアーチェリー選手の育成に非常に力を入れていて、その環境が整っていることが考えられます。

実際、韓国はオリンピックなど国際大会のメダリスト常連国です。

直近のオリンピック大会での成績を見てみると、オリンピックラウンド個人では、バルセロナ五輪で銀メダル、アトランタ五輪では銅メダル、北京五輪では銀メダル、ロンドン五輪では金メダルを獲得しています。

さらに団体戦でも1996年のアトランタ以降の全ての大会でメダルを獲得するほどの強さを持っています。

また韓国でのアーチェリーの競争率は非常に激しいため、国際大会の代表選手は毎年入れ替わるほどと言われています。この競争率の高さも韓国が強い理由として挙げることができるでしょう。

韓国代表になることはオリンピックで金メダルをとるよりも難しいといわれているくらいレベルが高いことからも、代表選手のレベルの高さが並外れていることが分かります。

そのレベルの高さが分かる例として、2007年世界室内選手権で優勝、また北京オリンピック個人6位となった早川浪選手は日本代表選手として出場しましたが、元々は韓国出身の選手です。

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早川選手は競争漬けである韓国でのアーチェリー生活に疑問を感じ、日本に移住して日本国籍を取得し代表選手として出場したと述べています。韓国での厳しい競争状況が分かりますね。

2016年8月5日にブラジルのリオデジャネイロで開幕まであと少しです。選手たちのメダル獲得をみんなで応援しましょう。