いよいよ来年2月の平昌オリンピックまで残り1か月を切りました。
ここまで色々問題はあったもののようやく施設も完成し、本番を待つのみとなりました。
しかし今回のメインスタジアムは観客に優しくないスタジアムとしてあまり評判が良くなく、チケットの販売状況もあまり芳しくありません。
日本人観光客の訪問を求める等、日本国内では相変わらずネガティブな評判ばかりが目立っているようです。
果たしてオリンピックが大好きな日本人が現地へ生観戦する程価値があるのか検証してみたいと思います。
平昌五輪メインスタジアムは問題だらけ?

まず平昌オリンピックは平昌郡と江陵(カンヌン)市の共同開催の形式を取っています。
スキー・ソリが平昌郡、スケートが江陵市といった具合です。
今大会のメインスタジアムは平昌オリンピックプラザ。
収容人員は35000人で開会式と閉会式のためにつくられたスタジアムです。
当初、メインスタジアムの建設を巡り、平昌では五輪後の利活用の目処がたたないと試算がでていたことから、平昌五輪委員会では江陵市の陸上競技場を改修する方向で話をすすめていたようです。
しかし五輪のルール上、開・閉会式は開催地以外での実施は認められないとのことから止む無く人口6000人弱の町に35000人のスタジアムを建設することになったとのことです。
それなら平昌ではなく江陵オリンピックとして話を進めておけばここまでこじれることはなかったのではと思いますが如何なものでしょうか?
それはさておき、ご存知のとおり、平昌のメインスタジアムは屋根なし、しかも仮設のスタンドで夜間開催のため、非常に寒い中でのイベントとなります。
確かに近年の冬季五輪は既存のスタジアムにて開・閉会式を行ってきましたが冬季オリンピックはある意味自然と対峙したイベントです。
屋根がなかろうが寒かろうが、冬季五輪である以上は今回のメインスタジアム自体には個人的には異論はないです。
しかし35000人のスタジアムに対し、トイレが10台しかないとはあまりにもお粗末ではないかと思います。
特に冬は只でさえ便意をもよおしやすいと思うのですが・・
アクセスも問題があります。
最寄駅が韓国高速鉄道KTXの珍富(チンプ)駅ということですが更にシャトルバスで30分以上かかります。
人に優しくないスタジアムとは正にこういったことではないでしょうか?
平昌五輪のチケット価格は?

開会式を観ようと思えばパックツアーに参加した方が無難でしょう。
ちなみに開会式のチケットの値段は以下のとおりです。
開会式のチケット価格
B席:8万円
C席:6万円
D席:2万2000円
今ならまだ余裕で入手は可能のようです。
しかし夜間開催であること、勿論寒いこと、あと宿泊数が絶対的に足りず、ソウルからの往復となると個人旅行だとさすがに割が合わないと思うのは私だけでしょうかね?
続いて平昌オリンピックの主な競技のチケットの値段及び販売状況について調べてみました。
まず知っておきたいのは韓国はスケート競技が人気でスキー・そり競技は全くといっていい程人気はありません。
そもそもスキー競技を観戦する文化がないと言い切っていいのかもしれません。
実際プレ大会としてスノボビッグエアワールドカップが平昌で開催される予定だったそうですがチケットが全く売れずに中止に追い込まれたという事件?もありました。
よってチケット入手は当日でも問題ないでしょう。
ちなみに日本人に人気のあるジャンプ競技のチケット値段は以下のとおりです。
スキージャンプのチケット価格
A席:12000円
B席:6000円
決勝
A席:20000円
B席:10000円
但し開始時刻が午後9時半とかなり遅いです(笑)。
会場近くにあるリゾートホテルにて宿を取らないと無理でしょうね。
ちなみにジャンプ台には飛び終えた選手が止まるスペースを確保しているのですけれども、何とそこはサッカースタジアムとして冬季以外は使用するようです。
しかも韓国Kリーグのホームスタジアムとしてです。物珍しい光景ですね。
フィギュアスケートのチケット価格
それでは平昌オリンピックでチケットが取り難いのはどんな競技でしょうか?
それはいうまでもなくフィギュアスケートです。

今回平昌オリンピックの日本でのチケット販売元は意外にもチケットぴあですが、フィギュアスケートは抽選販売でとっくにソールドアウトです。
観戦ツアーも男子シングルについては同様です。ちなみに女子シングルはまだ間に合うようですが、価格は3泊4日でも30万円はみたほうがいいでしょう。
ちなみにフィギュアスケートのチケット価格は以下のとおりです。
A席:55000円
B席:35000円
C席:15000円
A席:60000円
B席:40000円
C席:15000円
なおフィギュアスケートの開始時刻は何と朝の10時からです。
これはオリンピックの放映権を握っているアメリカのゴールデンタイムに合わせた結果、時差の関係で唯一午前の競技になったようです。
でもこれならソウルから日帰りも可能ですね。(チケットを持っていればの話ですが・・)
アイスホッケーのチケット価格
地元韓国で人気があるのはメダル量産が期待できるショートトラックで、チケット入手が困難であるのと、もう一つはアイスホッケー女子の日韓戦です。
でも日韓戦以外は余裕ありでアイスホッケー女子は意外におすすめかもしれません。
開始時刻が夕方であるのとチケットの値段もお手ごろです。ちなみにチケット価格は以下のとおりです。
B席:4000円
C席:2000円
結論からいうと日本の有力競技はフィギュアを除き、殆どが夜間の開始となっているので宿泊、アクセスを考えると無理して韓国に行かなくてもいいのではと思ってしまうくらいです。
でもJTBは航空券とホテルをセットしたソウル滞在フリープランにソウルと五輪会場の往復バス(16000円)及びご希望の競技のチケットをプラスした旅行商品もあるので行く予定のある人は検討してみてもいいかなと思います。
残り1ヶ月、ロシアがオリンピックがら除外されたとか、朝鮮半島情勢がどうなるやら何がおこるかわかりません。
せっかくのオリンピックですから日本選手のがんばりに期待したいところですね。
まとめ
平昌オリンピックのメイン会場の問題点とチケットの値段について調べてみましたが、次のことがわかりました。
・メインスタジアムは35000人収容だが開会式と閉会式のためだけに作られた。
・平昌のメインスタジアムは屋根なしの仮設のスタンドで夜間開催のため、非常に寒い
・35000人に対してトイレが10台しかない
・アクセスは最寄り駅からシャトルバスで30分以上と非常に悪い
・開会式のチケット価格は2万2000円~15万と高額
・スキージャンプのチケット価格は予選6000円~本戦2000円まで
・フィギュアスケートは既に売り切れで15000円~60000円まで
・アイスホッケーは2000円~6000円までと低価格でおすすめ
・旅行会社によってはチケット付きのツアーがある
まだツアーの申し込みなどは間に合いますので、ぜひぜひ興味のある方は申し込んでみましょう!