昨年クリスマスの時期に開催された日本フィギュアスケート界のビッグイベント、全日本フィギュアスケート選手権。
4年に一度のオリンピック出場権を懸けるとあって例年になく日本中の注目を浴びた大会でありました。
特に注目を集めたのがやはり女子シングルですね。
例年になく実力者が揃った中、たった2つの出場枠を懸けて舞う姿は見る者を感動させてくれる戦いぶりでした。
その結果、平昌オリンピックの出場権を獲得したのは全日本選手権4連覇の宮原知子選手、そしてもう一人が高校2年生で今、ライジングスターの階段を登っている坂本花織選手です。
今回は今一番勢いに乗っている坂本花織選手にスポットをあてていきましょう。
坂本花織の印象は?
まず坂本選手の顔立ちをはじめてみた時、皆様どんな印象をもたれたでしょうか?
ちなみに最初坂本選手を観た印象は、真っ先に「この人、韓国系?」でした。
何故なら、一重まぶた、切れ目、そしてのっぺり顔といったら、大体韓国人を連想する人って多いと思うのですよ。(すみません。あくまで個人的主観ということで・・)。
実際ネット上ではかわいい金本という声もあったようで・・もう言いたい放題ですね。(笑)
そして坂本選手に顔立ちが近いアスリートを思い出しました。
それは・・元なでしこジャパンのエースストライカー、永里優季選手。似ていると思うのですが、皆様はいかが思われますか?

坂本花織の出身地は?
根っからの神戸っ子で、同期に同じ神戸っ子でライバルといっていい、三原舞衣選手もいるのですね。
コーチは中野園子氏とグレアム充子氏との2人体制。
神戸育ちということでスポンサーとして神戸の世界的医療機器メーカーのシスメックスが坂本選手、三原選手のサポートを行っています。
ちなみにスケートは4歳で始めたそうですが、きっかけは2003年のNHK朝の連続テレビ小説『てるてる家族』で主人公の姉がフィギュアスケート選手だったのを見て興味が沸いたということのようです。
坂本選手の魅力をあげるとするなら、何と言っても周囲を引き込む明るさではないでしょうか?

全日本選手権という緊迫した状況の中でも、思ったことをつい口に出すあたりはいかにも関西人らしい、というか何か憎めない、そして誰からもいじられやすいキャラクターなのではと想像できますね。
ちょっとおとぼけが過ぎるのではという声もあるようですが、そこはまだ高校2年生、ご愛嬌ということで(笑)。
坂本花織のメダルの可能性は?
さて、坂本選手は平昌オリンピックでメダルを取れるのか?
メダルを取るために残り1ヶ月でどんな準備が必要なのかを勝手ながら推察したいと思います。
まずドーピング問題で出場権を剥奪されたロシア勢が果たして個人参加としてエントリーするか不透明な部分はあるにせよ、日本勢がメダル候補であるのは間違いないところです。
しかし仮にロシア勢が出場しないとして、それでメダルが取れるかといえば全くそうではないと思います。
ライバルはやはり、アメリカ、カナダといった北米勢といったところか、現時点でメンバーが決定していませんが、手強いライバルになるのは間違いないでしょう。
ではオリンピックでメダルを取るには残り一ヶ月どう準備したらよいのでしょうか?
当たり前の話ですが、SP,フリー共にノーミスで終えること。ジャンプで転倒したら致命的になるのはこのスポーツの厳しい世界。
そしてSPで70点台、フリーで140点台を目指す。つまり坂本選手の全日本選手権でのパフォーマンスは必須なのですね。
ただ世界トップクラスと渡り合うにはそれだけでは不十分で、トップクラスとの差は出来映え点をいかに加えていくかにあるそうです。
出来映え点とは、算出方法が複雑なので、ここではあえて触れませんが要は、演技審判によって、ジャンプ、スピンといった演技内容の良し悪しを数値ではじき出すこと。
その点において、ノーミスでの演技という条件ではあるが、坂本選手には追い風かもしれません。
なぜなら坂本選手の持ち味は若さに任せたダイナミックな滑りと身体能力の高さから繰り出すジャンプを持っているからです。
全日本選手権では疲れが出やすい後半に難易度の高いジャンプを成功させ、大幅に自己ベストを更新させた実績があります。
よって今後は少しでも出来映え点を稼ぐために徹底的にプログラムを滑り込んで完成度を高めていく以外にないと思われます。
表現力が課題
もう一つ残り一ヶ月で取り組むべき課題は表現力。
如何に自分の個性を全面的に押し出して、観衆、ジャッジを味方にしていくか、いわゆるその人にしか持ち合わせていない部分を強烈にアピールする力が必要になってくる訳です。
アピール度というのは長きにわたって日本勢が苦手としている部分でありますが、プログラムの構成点が優秀ならある程度穴埋めはできるそうです。
幸い坂本選手のプログラムは世界のトップレベルにも負けていないとのことのようなので、あとは滑り込んで本番までに磨きをかければいいのではないでしょうか?
もし金メダルを目指すとしたら、おそらくSP,フリー合計で225点を目指すことになるでしょう。

SPが75点以上、フリーが150点以上で合計225得点。何故225得点が金メダル獲得の根拠になるかというと、今季225得点を叩き出しているのはロシアのNo1、メドベージェワ選手だけだからです。
しかしそうはいっても坂本選手には何より、初めてのオリンピックで失うものは何もない筈ですから、原点に返って、自分らしく楽しんで滑って欲しいと思います。
全日本選手権とはまた違った緊張感に襲われるかもしれませんが、自分らしさを存分に出せば実力以上の結果を残す可能性は十分ありえると思うのですね。
しかもその経験はオリンピック経験者でしか得られません。
まだ坂本選手のスケート人生はこれからなので思いっきりオリンピックの舞台を楽しんで欲しいと願っています。