日本中が盛り上がった平昌オリンピック約2週間の熱戦を終え、閉会となります。
大会前は極寒の中、果たして開会式を無事開催できるのかといった余計なお世話に近いほど、危ぶむ声もありました。
しかし終わってみれば何事もなく開会式を終え、滞りなく大会運営をこなしていたなという印象がありました。(当たり前のことか・・)
そして2月25日には開会式が行われた同じ場所の平昌オリンピックスタジアムで閉会式が行われます。
平昌オリンピック閉会式の演出や出演者は?
平昌五輪の閉会式のタイトルは「Next Wave」。
現地の報道によれば異なる世代や背景の違う人々が違いを乗り越えて共存や調和を推進していくという内容のようです。
しかし実際は韓国のあらゆるエンターティメントを駆使して韓国の現代文化を世界に披露していく内容となるようです。
K-POPが好きな人には見逃せないイベントになりそうですね。
閉会式に出演予定のアーティストはEXOです。

韓国の男性ダンスボーカルグループで日本でいえばEXILEといったところでしょうか?
海外でも現在売り出し中のK-POPを代表するグループといっていいでしょう。
そしてCLはYGエンターティメントによって結成されたガールズグループ2NE1の元メンバーでラッパーとしても活躍中の今が旬のアーティストです。

彼らのコラボによって閉会式をどう盛り上げるか注目が集まりますね。
2022冬季五輪・北京オリンピックのプレゼンは?
そして閉会式の見所の一つが次期開催都市のプレゼンテーション。
リオ五輪閉会式に行われた東京五輪のプレゼンテーションは日本のみならず世界的にも高い評価を得られる程のパフォーマンスだったことは言うまでもありませんでした。
果たして北京冬季五輪のプレゼンテーションはどんなものかも関心が集まりますね。
中国伝統文化を前面に押し出して臨むのか、あるいは現代の中国を前面に出すのか、結構インパクトが強いイベントなので注目していきたいですね。
4年後の2022年の冬季五輪は中国の北京で開催されます。

ちなみに北京は2008年に夏季五輪を開催しており、史上初の夏冬の五輪を開催する都市となりました。
北京開催に至った経緯を振り返ってみますと最初に立候補した都市は以下のとおりでした。
・オスロ(ノルウェー)
・クラクフ(ポーランド)
・リヴィウ(ウクライナ)
・アルマトイ(カザフスタン)
・北京(中国)
しかしアルマトイと北京以外の欧州の立候補都市は選考前に断念する結果となりました。
理由はいずれも多大なるコストと住民の反対でした。
冬季五輪は夏季五輪に比べインフラ投資は必須でコストがかかることは事実です。
なぜなら、特にアルペン会場の整備には山を削る必要があり、何より森林伐採となると環境破壊につながりかねません。
環境意識の高い欧州市民にとっては見逃すことはできないがために反対したのは容易に想像できます。
その点、カザフスタン、中国は極論すれば国民の声抜きで国家主導にてプロジェクトを推進することができます。
本来なら順番からしてそろそろ欧州の都市に出番がまわってきてもおかしくないのですが、結果的に、北京とアルマトイの一騎打ちとなり、第1回目の投票で44対40という僅差で北京での開催決定となりました。
北京冬季五輪のセールスポイントはスケート部門においては既存施設をフル活用できること。
開閉会式も2008年夏季五輪のメインスタジアムとなった通称『鳥の巣』を予定しており、平昌のように地方都市で一時的に巨大スタジアムを建設するよりはコスト面ではるかに効率がいいことは間違いないです。
そこで、開会式をスタジアムで行うとなると気になるのが北京の冬の寒さ。
平昌五輪では序盤は大変冷え込みが厳しくネット、SNSにおいて格好のネタとされていましたが北京で最も寒い月は1月で五輪が開かれる2月はまだましなようです。
ちなみに最低気温は-10℃を超える日が続くということですが北海道の冬も似たようなものであり、スケート会場は屋内アレーナで行うので寒さについてはさほど問題ないと考えられます。
あともう一つ気になるのは北京の大気汚染。2,3年前はPM2.5という言葉が流行るほど北京の冬はスモッグでお先真っ暗になる位ひどい状況でした。

しかし今は大気汚染の諸悪の根源といわれた石炭使用や鉱工業の拠点が北京から遠く離れた地域にシフトされたこともあり、ここ最近はだいぶ改善されてきたようです。
4年後は更に脱化石燃料を掲げることが予想されるのと、面子を重んじる中国のこと、大気汚染もさほど深刻な問題ではなくなると思われます。
一方スキー会場ですが北京市ではなく北京から180km離れたところにある張家口(チャンジャーコウ)にて開催されることになっています。
一見遠そうに見えますが、わかりやすくいえば仮に東京で冬季五輪を開いた場合、東京がスケート会場、スキー会場は越後湯沢で開催されるといえばイメージできますね。
一時北京五輪のスキー予定地は雪がないといわれていましたが、そんなことはなく雪もあればスキー施設もあります。
しかし日本に比べまだまだ中国人にとってはマイナースポーツでありリゾート化されていないのが現状です。
しかし富裕層においては既にスキーは人気があり、パウダースノーを求めて日本へスキー旅行に出かけるといった人達も増えているようです。
彼ら曰く『中国も雪はあることはあるが冬は乾燥するため雪質が悪いから日本へスキー旅行に行ってみたい』とのことのようですね。
いずれにしろ夏季、冬季を問わずオリンピックを招致するにはいくらスポンサーを募っても金がかかりすぎるのが現状で、立候補するにしても非常に限られた都市でしか開催できなくなりつつあるのが問題ですね。
今回の北京冬季五輪も金のある中国だから招致できたといってもいいでしょう。
2026年は札幌で冬季五輪?
北京の4年後の開催地として札幌市が立候補を表明していますが欧州、北米の動きが鈍いだけに札幌市はそこを見越して動いているかもしれないですね。
札幌市はインフラが古いものの既存施設を活かせることと、雪の面では心配ないことから数少ない冬季五輪を開催できる都市であることは間違いないです。
我々日本人からしたら時差なしでオリンピックを楽しめるのはありがたいので札幌市にはぜひがんばって欲しいところですね。