平昌五輪

平昌五輪スケート新種目マススタートのルールや駆け引き作戦の見所は?

平昌オリンピックスピードスケート新種目「マススタート」は日本勢にとって金メダルを狙える注目の競技です。

日本代表は男子にウィリアムソン師円、中村 奨太、土屋良輔(サブ)、女子に佐藤綾乃、高木菜那、高木美帆(サブ)の各選手が決定しました。

今回は新種目となるマススタートのルールや駆け引きの作戦について見どころをお伝えしていきます。

マススタートの意味と競技ルールは?

このマススタートは集団スタートの意味で10人以上の多数の選手が同時スタートするスケート競技です。

実施距離はシングルトラックを16周、約6kmを走行して競技を行います。

シングルトラックは1周約384mから387mのコースを使い単一コースの競技会場で行われます。

スタート位置はシード選手が前方に位置取り、それ以外は抽選で決められます。

得点方法と最終順位の決め方

マス同時スタートして16周を滑る間に4周ずつの通過順位とフィニッシュの順位に応じて得点が与えられます。

その合計ポイントで順位が決められますが、4周・8周・12周の通過地点では1位5点、2位3点、3位1点に対してフィニッシュでは1位60点、2位40点、3位20点なので当然上位を争うためにはフィニッシュ(ゴール)の得点が重要視されます。

チーム戦の駆け引き作戦が重要

各国から同じレースに複数の選手が出場するのでチーム戦のような形になります。

いわば競輪競技でのチーム一体となって列を組んでレース展開をコントロールする駆け引きが魅力となります。

スタートして最初の1周は急激にスピードを上げたり、順位を大きく上げることはできません。

途中のポイントは入賞のための条件ですが、メダルを取るためにはフィニッシュが重要なので、日本選手がメダルを取るためにどちらがアシストに回るか、どちらがメダルを取るのかを作戦立てするのが重要です。

序盤はスローペースで様子をしますが、4周目にポイント争いをするのでペースアップをしてポイントを狙います。

中には力を温存するために中段に身を潜めて戦況を見つめる選手もいます。

ここで選手が飛び出してもその選手の力関係からも敢えて追う事はせずに集団で滑ることも多いです。

中盤から後半にかけては主力選手は集団の位置取りに集中していきます。

残り4周からメダル争いをするので、徐々にペースアップをしていきます。

ポイント的には着順でゴールした順からメダルの色が決まるので、必死の主導権争いが始まります。

ここで後方に甘んじていると進路を防がりたりするので、位置取りが重要になってきます。

終盤はレースの流れや駆け引きが重要となってきます。


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ラストの2~3周からが勝負所

ラスト2.3周は急激にペースアップしますが、終盤まで周によって急激にペースが上がったり、スローになったりとお互いにけん制し合うシーンが多く見られるので試合展開がかなり変化して大変面白い競技です。

20人程度で滑ることもあるので陸上で言えばマラソンかトラック種目の1万mのような感じのする種目です。

実際走行距離も6キロを越えるのでスタミナの消費もかなり激しいと思います。

しかし駆け引きが行われるので一概に長距離の強い選手が勝とも限らず、スローペースで行き最後でスプリント能力のある選手が勝つこともあるので、意外な試合展開も多いと思います。

日本代表の金メダル有力選手は?

日本勢は3人で競技する団体パシュートが得意なので、チーム戦の雰囲気のあるこの種目は間違いなくメダルが狙える種目だと思います。

女子代表は今季ワールドカップ優勝で金メダル最有力

女子代表では特に高木姉妹が有力です姉の高木奈菜選手は韓国で行われた2017年世界距離別選手権のマススタートで銀メダルをしています。

長距離に対応力があり、特にパシュートのようなチーム戦で安定した力を発揮します。

妹の高木美帆選手は1500m個人種目で抜群の強さを持つ世界レベルの実力者です。

特に今季はワールドカップで優勝しているので力をつけてきています。

日本勢はこの2人が出走することが多く、妹の美帆が序盤で先頭に立ちレースをコントロールしてペースをかき乱し、姉の奈菜が中段で体力を温存して後半スパートのタイミングを図るレース展開に持ち込んでいます。

この姉妹が息をぴったり合わせていき、対戦相手のペースをかき乱していけば面白い展開に持ち込めると思います。

男子代表はどこまで食い下がれるか

男子代表ではオーストラリア人の父と日本人母のハーフのウィリアムソン師円選手が得意の中距離でどこまで食い下がれるかが注目です。

序盤で好位置につけて上位陣が駆け引きする中で、どこで飛び出すかがポイントになると思います。

さらに最近長距離で頭角を現してきた土屋良輔も楽しみな存在です。

前半からレースが動いて消耗戦になってくれば終盤に驚異的なスタミナでメダル争いに食い込む可能性も高くなってきます。

海外のライバル選手は?

まず女子代表金メダル争いのライバルになりそうなのはカナダのイバニー・ブロンディン選手。

3000mが得意な選手で豊富なスタミナでレース後半に勝負を仕掛けます。

さらにドイツのクラウディア・ペヒシュタイン選手も5000mの選手で前半の飛び出しにも動じない強さがあります。

男子代表はは韓国の李承勲が有力選手です。

1000mでの抜群のスピードが魅力で序盤スローペースになれば、後半で体力をしっかり温存してラストの爆発力で勝利を奪い取る可能性が増えてきます。

平昌五輪での地元の期待に背を受けて金メダルを取れるかが焦点になります。

まとめ

平昌オリンピックの新種目となるスピードスケートのマススタートについて調べてみましたが、次のことがわかりました。

・マススタートは集団スタートの意味で10人以上の多数の選手が同時スタートするスケート競技

・実施距離はシングルトラックを16周、合計約6kmを走行して争う

・トラックの1週の長さは約384mから387m

・16周を滑る間に4周ずつの通過順位とフィニッシュの順位に応じて得点

4周・8周・12周の通過地点では1位5点、2位3点、3位1点を獲得できる

・フィニッシュでは1位60点、2位40点、3位20点なので上位を争うためにはフィニッシュ(ゴール)の得点が重要視

・各国から同じレースに複数の選手が出場するのでチーム戦のような形

ラスト2.3周は急激にペースアップして勝負の見どころ

・女子代表は今季ワールドカップ優勝で金メダル最有力

・海外のライバル選手も強敵で気が抜けない

このマススタートという競技はレース内容によって優勝候補が入れ替わる面白い展開が醍醐味です。

最終週で転倒による大逆転なども起こりえますので、最後まで目を離さずに応援しましょう!